新築戸建住宅を建てる際に失敗しないための寝室の作り方のポイント

一日の大半を過ごす寝室は、快適性や実用性の両方をうまく備えていることが重要で、新築戸建住宅を建てる際は壁紙や広さ、家具の配置等は、多くの人が気にするポイントです。寝室の雰囲気や明るさ以外にも、意外に見落としがちなポイントもあります。また他の部屋や設備との位置関係なども大切になります。ぐっすり眠るために、少しの工夫で問題を軽減できる場合もあります。戸建住宅を購入する前に知っておきたいポイントを紹介します。

どこを寝室にするかが快適空間作りのポイント

戸建住宅を購入し、間取りを決める場合にどの部屋を主寝室にするかは大きな問題です。質の良い睡眠を取るためには環境の整備は欠かせません。良い睡眠が取れれば、効率よく疲れを取ることができ翌日への活力を養うことができます。そして良い睡眠には交感神経と副交感神経のバランスを保てる環境作りが重要で、夜は静かで暗くなり朝になったら自然光がやさしく室内に差し込むというのが理想でしょう。

建売分譲住宅の場合は、もともと主寝室を想定した部屋が作られていることが多いので、そのまま利用する場合が多いと思いますが、本当に快適な睡眠を取るのに適した部屋どうかを見極めるべきです。

例えば隣や向かいにトイレなどの水回り設備があると、就寝後に家族がトイレを利用する音が気になり目を覚ましてしまう場合があります。先に寝ている家族に気を使いながら、トイレを利用するのも大変でしょう。きちんと掃除をしていても、臭いも気になるかもしれません。

他にも、特に分譲住宅地の場合はたくさんの住宅が並んで建てられていることが多く、隣接する家の間取りや家族構成などによって、騒音や生活音が気になってうまく眠れないというケースもあります。

都会になるほど家族によって帰宅時間が異なり、自分が眠ろうとしている時間に隣家で入浴する音が気になることもあります。また仕事などの都合で不規則な生活を送る人や、早い時間に就寝しようとする場合も、隣家の生活音や子供のはしゃぐ声が気になる場合もあるでしょう。特に浴室の場合は、声や音が反響するためはしゃいで騒ぐ子供の声に、それを注意する親の声などが響きます。

隣接する家だけでなく、向かいの住宅の駐車場に出入りする車の音や排気音も、意外に気になるものです。些細な音に敏感な人や、一度気になりだしたら眠れなくなる人、静かな環境で眠りたい人は、自分の家の間取りだけでなく、近隣の家の生活音なども考慮して快適に眠れる場所を決めるようにしましょう。

またエアコンの苦手な人は、夏は暑くなりにくく冬は日中の日差しを室内に取り込み、温かい空気を溜めこめる部屋を選ぶと、エアコンの使用も最小限にできます。

さらに建売などで、既に間取りや収納場所が決まっている場合は、ウォークインクローゼットのある部屋を選ぶのもポイントです。大き目の収納があることで、チェストやタンス等の余計な家具を置く必要がありません。ナイトテーブルや、スタンドやちょっとした飲み物を置く小さなテーブルがあれば十分です。最低限の家具だけ置くことで広々と使うことができるので圧迫感なくぐっすりと眠れます。

ベッドのサイズと配置を考えた寝室作りをしよう

これから新築戸建住宅の購入を予定しているなら、最も落ち着いて過ごせる部屋を寝室にすることができます。ベッドのように大型の家具は、一度置いてしまうと、他の部屋に自分で移動させるのは難しいので、十分に検討して眠れる部屋を選びましょう。

そして安眠に適した部屋を選んだら、次はベッドをどう配置するかもきちんと考える必要があります。基本的にベッドは壁から離して置くと良いでしょう。壁に接していると寝返りを打った時の転落を防止できるメリットがありますが冬の寒い時期には、外の冷たい空気が室内に伝わるので快適な眠りの環境とは言えません。

ベッドの周囲は人が一人通ることができる程度、60センチは確保できると良いですが、スペースの都合でどうしても壁際に接して配置する場合でも、片側だけは空けておくようにします。

また窓のそばにベッドを置く場合は、窓からは冷気が入り込みやすいので窓下を頭側にするのは避けましょう。希望の配置やスペースの都合で窓下がベッドの頭側になる場合は、ペアガラスにしたり厚手のカーテンをつけたりして冷気を遮断します。

ベッドのサイズも忘れてはならない重要なポイントです。特に夫婦の場合2人で寝ることを想定しダブルベッドを選びがちですが、それぞれの生活スタイルや寝る時のくせ、姿勢などによってはお互いにストレスになる場合もあり、そうなると結果的には安眠できる環境としては失敗と言わざるを得ないでしょう。

もちろんダブルベッドは夫婦のスキンシップを取るのにはとても効果的ですし、シングルやセミダブルベッドを2台置くよりも、省スペースで済みます。お互いの就寝時間や生活時間がバラバラの場合は、相手がベッドに出入りすることで目が覚めたり眠りが浅くなったりすることもあるので、気になる人はシングルベッド2台を離して配置することで解決します。

ただし部屋の広さなどの問題でダブルベッド1台を置くしかない場合には、かけ布団や毛布をシングルサイズにして別にします。布団もダブルサイズ1枚にしてしまうと、相手の寝がえりやベッドからの出入りが気になる他、冬にはせっかく温まった布団の中に冷気が入り込みます。布団を各自で1枚使用すれば、相手が動いても影響を最小限にできます。

水回りや生活音も考えた間取りを選ぼう

寝室はできるだけ、夜は暗く静かなになることが理想の環境です。日常生活をする上で、日中にはさほど気にならない生活音や家電製品の音も、夜に静かになり寝静まったあとでは、上下や隣接している部屋に伝わる音が気になって、眠れなかったり目が覚めてしまったりすることがあります。

家族間で起きている時間帯や眠る時間が違う場合は特に注意が必要ですが、間取りや部屋の配置を工夫することで影響を軽減することができます。中でも気になるのは水回りの設備や配管を流れる排水音などです。例えば浴室の上に寝室があると、家族が眠ったあとにお風呂に入る場合にはとても気を使うでしょう。

お風呂は音が反響しやすいため、シャワーの水の音や排水の音だけでなく、風呂イスや浴槽ふたなどを移動する音も意外と上階に響きます。トイレの音も同様で、使用後に水を流す際、配管を水が勢いよく流れる音は意外と気になるものです。配管がどこを通るかを確認した上で、部屋を決めるようにします。

他にも食器洗い乾燥機や洗濯機、エアコンの室外機などは、音に加え振動が空気を伝って届きます。いずれも数分の使用ではなく、食器洗い乾燥器も洗濯機も一般的には1回の使用で少なくとも20分前後はかかります。エアコンも長時間に渡りつけたままにすることもあり、夏は窓を開けて寝る場合もあるためエアコン室外機の位置も考慮した部屋選びをしましょう。

玄関から上階に欠けて吹き抜けになっている場合も、階下の人の話し声や物音がダイレクトに2階に伝わります。玄関から離れた場所の部屋を選ぶことで解決できる場合もあります。

そして二世帯住宅用の間取りにする場合、親世帯と子供夫婦とでは生活サイクルや活動時間が異なるものです。子供やペットの足音も気になる音の原因になるので、お互いにリビングと寝室が近づかないような間取りにすること、水回りから離れた部屋を選ぶこともお互いにストレスなく生活する上では大切です。

全ての音を解消することは無理でも、部屋の配置やレイアウト次第で軽減できる問題はたくさんあります。特に注文住宅の場合は、予め時間をかけて検討する余裕があり間取りや設計の自由度も高いので、後々の快適性を重視した間取りを実現できると良いでしょう。

まとめ

快適に過ごすことができ、質の良い眠りを取れる空間作りは、室内の壁紙や明るさだけでなく、建物全体の構造や部屋、設備のレイアウトも大きなポイントです。

基本的には生活音の出やすい部屋や水回り設備の近くや上下階に、寝室が来ないようにしたいものです。スペースの都合もあり全てを解決することは難しいかもしれませんが、水回り設備や生活音などの出やすい場所に近い場合は、間に収納庫やクローゼットなどを挟むなどの工夫をしましょう。

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